フォーリナートーク・ティーチャートークとは何か?その期待できる効果と反論


言語学習者なら共感できるはず


もっとゆっくり喋ってよ…。



外国語を学習していて誰もが一度は経験したことがあるでしょう。ネイティブが実生活で話すスピードは学習者からすれば信じられないほど速いものであり、しかも悲しいかなネイティブはあなたのような学習者がどれぐらいその言語を理解しているのかは本当の意味で理解できません。

このせいか多くの人が例えば教科書のCD音源や教室で先生が話す言語と、現地の人が話す言語の質に大きなギャップを感じ、それに苦労することと思います。

今回はそんな悩みを解決…するものではありませんw

そんな悩みを抱えつつも、

・優しい人によってはゆっくり話してくれる方がいるときはありませんか?
・また語学教室の先生などはネイティブといってもゆっくりはっきり話してくれると思いませんか?

私自身も日本語学習者と話す時は無意識に今から紹介する手法を使ってしまうのですが、是非みなさんも使える人は実践してみてください。

マザリーズって知ってる?



本題のフォーリナートーク・ティーチャートークの話をする前に簡単にマザリーズについて紹介します。

マザリーズとは幼児にお母さんが話しかける際のあの優しくわかりやすい簡単な単語を使って話す話し方のことです。



基本的には多くの親が無意識にマザリーズを使って幼児に話しかけることは皆さん想像にたやすいでしょう。ちなみにマザリーズと名前がついてますが、この話し方は母親に限定されることはなく、成人が幼児に話しかけること全般に使用します。

フォーリナートーク・ティーチャートーク



さて、先ほど紹介したマザリーズは「成人ー幼児」の関係でしたが、フォーリナートークは「ネイティブー非ネイティブ」、更にティーチャートークは「ネイティブの先生ー非ネイティブの生徒」という関係性があります。まとめると以下の通り

✅【マザリーズ

→成人が幼児に話しかける

✅【フォーリナートーク

→ネイティブが非ネイティブに話す。例えば日本人が中国人に日本語でゆっくり簡単な言葉を選んで話すこと

✅【ティーチャートーク

→ネイティブの特に語学教師が非ネイティブの生徒に話す。例えばアメリカ人の英語教師が日本人にわかりやすくゆっくり簡潔な英語を使って話すこと



名前は違えど、これらの話し方は類似している点が多く、下二つの特徴をまとめると以下の通り。ここでは実は話者が『意識的調整』を行なっており、それは言語的調整・会話的調整に分けられます。

フォーリナートーク・ティーチャートーク

○言語的調整
・ゆっくりと話す
・文と文のポーズを長めにとる
・イントネーションを誇張する
・標準的な発音で話す
・口語や俗語はなるべく使用しない

○会話的特徴
・学習者が話の内容を推測しやすそうな具体的で学習者に身近な話題を選ぶ
・Yes / No疑問文を中心に母国語話者や教師が多く話し、学習者が聞き役になり、Yes / Noの回答をしやすい話し方をする。
・学習者の発話を繰り返す。さらに確認の意味も込めて、母語話者や教師自身の発話も繰り返す場を多くする。


メリットとデメリット



一見学習者にとってはメリットにしか見えないこの話し方ですが、学者によっては賛否両論があるそうです。ここでは教室で学習していると仮定して、つまりティーチャートークを例にとって考えます。


まず賛成派の意見ですが、

・教師はこの話し方によって授業で扱った文法事項など生徒に覚えて欲しいことを強調して話すことが可能になります。
・他にも学習者自身にその項目を強く意識させることもできますし、理解可能なインプット量を増やすこともできます。



よく難しいものを何回もリスニングするより、自分の限界の80%程度のレベル、気持ち少し簡単な教材を何回も聞いたほうが良い。と言われることがあります。

これと同じ原理で、教師がティーチャートークを使うことで生徒は比較的簡単な表現をリスニングすることになりますから、確実に聞き取れるものを増やしてあげることにつながるわけです100%瞬時に理解できる知識が増えれば増えるほど理解力の速度は高まりますから、こうした話し方は学習者にとってメリットであると十分に考えられるでしょう。


一方反対意見もあります。これは

「教室で先生が話す言語と、実際の暮らしの中でネイティブが使う言語のクオリティには大きな差があるため、フォーリナートークのような人工的調整が為された話し方は意味が無い。」というものです。



こうした意見を述べる学者は、「最初は聞き取れないかもしれないが学習の初期からネイティブの環境に飛び込み、ネイティブのスピードに慣れていくほうが最終的には効果的だ」、と結論づけています。

しかしながら実はこの対決は終息しておらず今でも議論が続いています。これを踏まえて次項では私個人の考えを述べさせていただき、終わりにしたいと思います。

個人的な意見



先ほどフォーリナートーク・ティーチャートークには賛否両論あるという話をしましたが、私個人はその人の学習環境によって大きく状況が変化すると思っています。

例えば時間もお金も余裕があって「中国語学びたいから、よし中国へ留学だ!」と言える方なら、いきなり留学して現地の人の中国語のシャワーを浴び上達するのが最も良い選択かもしれません。

しかし私のブログやTwitterは基本的には国内である程度話せるようになることをターゲットにしていますので、ここ目線から考えるとフォーリナートークはメリットの方が大きいと思います。

大人と子供の言語学習プロセスは多くの研究で異なることが示されています。わからない単語を聞きまくったところで「わからないものはわからない」のです。聞いたり見たりして理解できないものは「雑音・ただの絵」のように認識されてしまうわけです。

そうなるとフォーリナートークをしてくれる相手というのは非常に貴重な人材です。

✅わからないものを「わかるように言ってくれる」

✅もし理解できなければ「理解できるように言ってくれる」

✅時には文字に起こしてくれたり、わかるまで繰り返してくれたりする。



こうすることで「わかるもの」が増えていきますので、これこそが上達に繋がります。もちろんすぐに母国語話者いっぱいの環境に飛び込めるお金・時間・勇気・チャンスがあればそっちの方が速いでしょう。しかしこうしたフォーリナートークで話してくれる相手やYouTube動画で勉強することも、時間はその分かかるかもしれませんが有効的であることは間違い無いでしょう。

ぜひHello Talkなどを使用して、そう言ったパートナーを探してみたり、youtube動画を見たりしてください☺️

終わりに



今回はフォーリナートーク・ティーチャートークについて話させていただきました。今回は私たちが学習者という仮定で話しましたが、もし皆さんが日本語学習中の外国人の友達がいればぜひこの話し方を意識してみてください。

しかし中にはこう言った話し方をされるのが自分の言語能力が低いことを暗に示しているとして気分を悪くされる方もいらっしゃいます(俺はもうネイティブ並みに話せるのに!馬鹿にしてる!みたいな感じですね)。そこはしっかりと相手のレベルと性格を見極めて使い分けてみてください。

ちなみにおすすめは

①1回目は何も気にせず普通の日本語スピードで話す。

②相手の顔色を見てわかってなさそうだったり、自信が無さげだったらもう一度全くおんなじことをゆっくり言う

③それでもダメなら表現を変えてみたり、ジェスチャー入れる



もちろん仕事中などにこんなことやってる暇ないでしょうから状況を見てやってみてください。

さて、ここまで読んでくださりありがとうございました!また次回記事で会いましょう☺️バイバイ👋

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