HSK4級は難しくない!?
その大きな一番の理由として次のことが考えられます。
「日本人は中国語の簡体字であっても、漢字なので大体の意味は読み取れる」
中国語といえど漢字は漢字です。「なんか見たことある、なんとなく意味は分かる」という単語は多く存在します。
HSKはそもそも次のように採点します。
- 听力(100点満点)
- 阅读(100点満点)
- 书写(100点満点)
合計300点満点で180点(6割)で合格です。
しかも中検と異なり、各能力で6割という条件ではありません。つまり読解( 阅读 )で80点取ってしまえば、あとは50点ずつで合格できてしまうわけです。
ここが日本人にとって有利な点であり、不幸な点でもあります。
読解で点が取れてしまうので、どうしてもその4級が本来持っているレベルにそぐわないんですね。能力が「合格」についていけてないわけです。
4級ができたらすぐ5級?
上記のような理由から、HSK4級=話せる、とは決してならないことがお分かりになったでしょう。
HSK4級に合格したから、すぐに5級を目指そう!というのは
合格が目的であって試験結果がすぐに必要な方はそうすべきだと思います。(留学等でHSKが必要なこともありますので)
しかし、実は日常会話で使うような簡単だけど(また普通に複雑な)重要な単語、構文、文法はHSK4にめちゃくちゃ詰まっています。
5級以上になると書き言葉も多くなり、一気に難しくなります。
そのため5級の単語学習は非常に重要ですが、5級を受ける前にスピーキング練習にシフトしてもいいかもしれません。(私自身は4か月ぐらいスピーキング練習に集中しました)
4級は日常会話の宝庫
先ほど、 「実は日常会話で使うような簡単だけど重要な単語、構文、文法はHSK4級にめちゃくちゃ詰まっています。 」と言いましたが、感覚的には本当にそうだと思います。
それはHSK公認テキストに5級以上からは3,4級まであった文法説明などが無いことが物語っています。
基礎文法、知識はHSK4級までが重要なんですね。
よく英語でも「中学レベルの英語で十分話せる」と聞きますがまさにそれと同様です。
もちろんHSK5級や6級の単語、日々わからない単語を調べることは当然必要ですが、単語が変わっているだけで話しているその文法や言い方はHSK4級の中で出てきたものがたくさん使われているんですね。
ですからHSK4級に合格した方は、すぐに5級に行くのではなく、HSK4級の参考書と単語帳を使ってスピーキング練習をしてみてください。
オススメのスピーキング用参考書はこちら
4級レベルが完璧なら楽しくコミュニケーションが取れる!
この場合の完璧とは
「HSK4級の単語は確実にすべて記憶しており、文法項目等もスラスラとは言わずともゆっくりなら自分の頭の中からしっかり引き出すことができる」
ぐらいのレベルです。
これってかなりレベル高いんですね。
しかし、4級に半年やら早い段階で受かってしまった人はなんやかんやで日本人の漢字能力に頼って高得点を出していた人がいるのも事実でしょう。
5級や6級に行く前にここは一つ止まって、HSK4級レベルのスピーキングで本当にいろいろ話せるようになることを感じてみてはどうでしょうか?
注意すべきこと
今回書かせていただいた内容はほとんど
「自分から中国語を使って発信する」
ことを念頭に話しており。決して
「中国人の言ってることをHSK4級レベルで完璧に聞き取れるわけでない」
ということを忘れないでください。
あくまでこちらから思いを発信するのはHSK4級レベルでも十分可能だということです。
なので中国語学習者は毎日「これ中国語でなんて言うんだろう?」という好奇心を持ち、そのたびに調べ、たくさんYoutubeを見て、リスニングも同時に鍛えていく必要があります。
ただ、リスニング練習に必ずしもHSKの参考書を使う必要はなく、自分の好きなテレビ、Youtube、ポッドキャスト等を探してみてください。
今日は「HSK4級超大事!」というテーマで話させていただきました。
それではまた次回。