中国語“難”文法

中国語 de「的 得 地」の違いって何?

はじめに

今回は「 」の違いについてざっくりとかみ砕いて説明します。
HSK4級レベルを目指している方はぜひ最後までお付き合いください。

まずは参考書にのっている説明→嚙み砕いた簡単な説明の順にやりますので、後半から読んでいただいてもかまいません。


※毎回のことですがあくまでHSK4級レベルに必要な最低限のルール・使い方の説明になりますので、もっと細かく深く学びたい方は個人で調べてください。ただ、ここに記載する内容でほとんど十分だと思います。

地の違いって何?参考書説明的に

的の使い方
名詞を修飾する
形容詞と名詞を結びつける
修飾語と名詞を結びつける

得の使い方
動詞や形容詞の後に用いて、結果や程度の補足を表す。

地の使い方
主に「動詞」を修飾し、動作の状態や程度の補足を表す。

かみ砕いて説明

的の使い方

まずはこの「的」について簡単に説明します。

名詞を修飾する → これは日本語の所有に関する「の」だと思ってもらって大丈夫です。

例えば、私の教科書は「我的课本 (wǒ de kè běn)」です。

他にも、先生の携帯「老师的手机(lǎo shī de shǒu jī )」、父の会社「爸爸的公司(bà ba de gōng sī )」など、「の」に当たる表現であることが確認できましたね。

形容詞と名詞を結びつける → 実は中国語は、形容詞と名詞を基本的には直接くっつけることができません。

例えば、嬉しい経験「高兴经验」涼しい場所「凉快地方」とは言わず、「高兴的经验(gāo xìng de jīng yàn )」「凉快的地方(liáng kuài de dì fang )」いうのが普通です。

・ 修飾語と名詞を結びつける → これは文と名詞をくっつける用法になります。

まずは英語で考えてみたいと思います。

「彼女が作った料理」は普通、関係代名詞 which , that  を使って次のように書きますね。

the meal that my girl friend made~
(ごはん 私の彼女が作った)

と日本語と語順が違いますね。しかしながら中国語では日本語と同じく前から修飾します。

我的女朋友做的菜
wǒ de nǚ péng yǒu zuò de cài
(私の彼女が作った ごはん)

いくつか例を紹介しますので一緒にその使い方を見ていきましょう。

会说日语 的 中国人
 
huì shuō rì yǔ de zhōng guó rén
(日本語が話せる中国人)

经常被警察盘问 的 我哥哥
 
jīng cháng bèi jǐng chá pán wèn de wǒ gē ge
(いつも警察に職務質問される私の兄)

昨天我送给他 的 礼物
 
zuó tiān wǒ sòng gěi tā de lǐ wù
(昨日私が彼に送ったプレゼント)

しかしながら、この「的」が省略できる・しなきゃ不自然なケースも多々あります。

例えば、家族を言うときは「我妈妈」→私の母、「我妹妹」→私の妹といった言い方をします。

ここですべて書くと量が多くなってしまうので、詳しいルールに関しては以下のサイトを参考にしてください。

参照; https://haohao-info.com/chinese/grammar/1072/#i-2

得の使い方

動詞や形容詞の後に用いて、結果や程度の補足を表す。

まず、動詞や形容詞の後に用いることを確認しましょう。

那个韩国人 说 得○○

我最近 学习 得○○

今天我 很累 得○○

上記3つの例を見ていただければわかりますが、言う「 」勉強する「 学习 」という動詞の、疲れる「 」という形容詞の直後に「 」がありますね。

次に結果や程度の補足を表すとはどういうことでしょうか?

例えば、上の例に○○のところに例文を入れて確認していきましょう。

那个韩国人说得很流利
 nà gè hán guó rén shuō de hěn liú lì
あの韓国人はしゃべるのが「とても流暢」だ→ 「 」 の程度が「 很流利 」という意味。

我最近学习得很认真
 wǒ zuì jìn xué xí de hěn rèn zhēn
私は最近勉強に「真面目である」→ 「 学习 」 の程度が「 很认真

今天我累得不想工作
jīn tiān wǒ hěn lèi de bú/bù xiǎng gōng zuò
今日は疲れ切って働きたくない→「 」という状態を受けて、「 不想工作 」という結果に至っている。

どうでしょうか?

基本的には A「得」B という形で、A(動詞・形容詞)の結果やその程度がBで表されると考えてもらえれば結構です。

地の使い方

主に「動詞」を修飾し、動作の状態や程度の補足を表す。

最後に「地」の使い方をやりましょう。

まず認識しておいてほしいのは、この「地」はあってもなくても良いことが非常に多く、例外が例外と呼べないほど多いので、概略と一応の使い方を見ていくこととします。

まず「地」は「動詞」を修飾するので、「地」の後ろには動詞が来ます。

「地」の前には動詞が来ることも形容詞が来ることも、時にはフレーズが来ることもあります。

では、次の例で確認しましょう。

大胆地想
 dàdǎn de xiǎng (大胆に考える)

感动地说
 gǎndòng de shuō (感動して言う)

大胆 」という形容詞が動詞「 」を、動詞である「 感动 」が同じ動詞「 」を補足説明しているのがわかりましたか?

他にもフレーズの使い方として以下のような言い方もあります。

非常详细地介绍了
 fēicháng xiángxì de jièshào le
  (非常に細かく紹介した)

こちらは「 非常详细 」という一塊のフレーズが動詞「 介绍 」を修飾していますね。

更に詳しく知りたい方は以下のサイトを参考にしてください。

参照; http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/contents/explanation/027.html

「得」と「地」の違いって結局何?

上の説明で、「得」と「地」の違いをこのように書きました。

・ 「得」→動詞や形容詞の後に用いて、結果や程度の補足を表す。

・「地」→ 主に「動詞」を修飾し、動作の状態や程度の補足を表す。

一見、「ん?何が違うの?」となるでしょう。

わかりやすく次の例で確認しましょう。

他学习得很认真。→学習している「その程度(態度)」が、まじめである「认真 」。
→彼は学習態度がまじめだ。

他很认真地学习。→「 学习 」という勉強する、その動作の状態が「 认真 」真面目である。
→彼は真面目に勉強している。

どうでしょうか?何となく違いがわかってもらえたでしょうか?

例えば、友達に「高橋君は、勉強が真面目なんだよ」というときは「 高桥学习得很认真。 」です

逆に、友達に、高橋君を図書館で見かけて、「高橋君は真面目に勉強している」と伝えるときは「 高桥 很认真地学习 」となります。

さて、今回はこの辺で!

おそらく大枠は掴んでいただけたかなと思います。

たくさん例文に触れて、作ってみて、これら三つの「的 得 地」に違いについてゆっくり理解していってください!

それではまた次回!

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