前回の成語10個をチェック
前回の成語をまだチェックしてない人はチェックしてくださいね。
✔︎ 风土人情…風土と人情
✔︎各抒己见…各々自分の意見を述べる
✔︎ 根深蒂固(根深柢固とも書く)…(悪い考えや習慣等が)根が深く容易に動こかない、根強い
✔︎ 供不应求…供給が需要に追いつかない、供給不足
✔︎ 归根到底…結局、とどのつまり
✔︎ 后顾之忧…後顧の憂い
✔︎ 画蛇添足…蛇足を加える
✔︎ 恍然大悟…はっと悟る、目から鱗が落ちる
✔︎ 急功近利…目先の成功や利益を性急に求める
✔︎ 急于求成…功を焦る
✔︎ 家喻户晓…誰もがよく知っている
成語のオススメな覚え方
成語はただ覚えても良いのですが結構難しいです。いくら日本人といえども中国語はすべて漢字ですから頭が痛くなる時もしばしば…。
そこでこのブログではいくつか成語を覚える際に有効と考えられる覚え方を提示し、それを使いながら解説していきます。
①ゴリ押しで覚える、要はそのまま暗記
②漢字でバラして理解して、最後にくっつけて全体の意味を理解する
③成語は昔の物語から来ているものが多いため、その原文を百度などで探して楽しみながら覚える
④自分で勝手に解釈を作り、それを当てはめて覚える
基本的には②〜④を当ブログでは実践していきます。そのため時々僕の勝手な解釈が入ることがありますが、一つの覚えやすくするための工夫だと思って読んでください。それではいきましょう!
今回の成語
✔︎ 见多识广(jiàn duō shí guǎng)…経験豊富で知識が広い
解説:漢字から分けて考えましょう。
见多…見聞が多い
识广…知識が広い。「识」は知識の識と言う字です。
見聞が多く知識が広い=経験豊富で知識が広い
✔︎ 见义勇为(jiàn yì yǒng wéi)…正義のために勇敢に行動する
解説:これも漢字から判断しましょう。
见义…日本語では「見義=正義を見たら」
勇为…日本語では「勇為=勇敢な行為をとる」
よって「正義のために勇敢に行動する」と解釈できます。
✔︎ 竭尽全力(jié jìn quán lì)…全力を尽くす
解説:これも漢字から判断します。
竭尽…実は日本語でも「竭尽(けつじん)=尽きること」と言う意味がありますので知らなかった人はここで覚えちゃいましょう。また「尽」という字が使われていること、「竭」は「枯渇の渇」に見られるように右側が似ていることなどからどちらも「尽きる」という意味であると想定できますね。
全力…そのまま全力です。
全力が尽きるまで頑張る=全力を尽くす、と覚えましょう。
✔︎ 津津有味(jīn jīn yǒu wèi)…興味津々である、とても美味しそう
解説:前半の二文字は日本語でも「興味津々=津津」で出てきますね。また「有味」も味がある、面白味が有ると解釈できますので、そのまま『興味津々である』と理解できます。
✔︎ 锦上添花(jǐn shàng tiān huā)…錦上に花を添える(意味:立派なものをさらに立派にする。美しいものにさらに美しいものを加える)
解説:元々は王安石の「即事」から来ているこの4字熟語は漢字の通り、錦の上に花を添えるという意味です。錦自体が「美しいもの」と認識されており、ここにまた更に美しいものである「花」を加えることで『華麗な錦の上に、さらに美しい花を添えるように、美しいものの上に、さらに美しいものを加える、よいものの上に、さらによいものが重なることをいいます』
✔︎ 精打细算(jīng dǎ xì suàn)…細かくそろばんをはじく、綿密に計算する
解説:中国語では『原指算盘先生的工作认真不出错,后来泛指心思细腻。』
つまり「元々はそろばんの先生の仕事ぶりが真面目でミスが起きないという意味で、後に綿密できめ細かいという意味を指すようになった」ということです。
心思细腻=繊細である
また漢字で分類すると以下の通りになります。
精细…細心である、入念である、手抜きしない
打算…打算盘=そろばんを弾く
✔︎ 精益求精(jīng yì qiú jīng)…優れている上にさらに磨きをかける
解説:これも漢字から判断しましょう。
精…中国語の「精彩」からもわかるとおり「素晴らしい、完璧である」という意味
益…益々(ますます)、更に
求精…素晴らしさ(精)を求める(求)
よって「すでに完璧であるものに益々磨きをかけて更なる素晴らしさを求める」と解釈できます。
✔︎ 举世瞩目(jǔ shì zhǔ mù)…世界的に注目を集める
解説:これは新しく覚えることがあることがあるかもしれません。
举世…「举」は文語文では全体という意味があります。例えば全国は「举国」と言いますので、「举世=世界全体」となります。
瞩目…文語文で「注目する」という意味
よって「世界全体が注目する」=世界的に注目を集めるという意味です。
✔︎ 举足轻重(jǔ zú qīng zhòng)…重要な地位にあり一挙手一投足が全体に影響する
解説:これは物語から紹介します。
1054年東漢初年、窦融は河西五郡地区を占有しました。彼は東漢政府に帰依しようとして、漢光武帝に手紙を送り、贈り物をしました。当時、東漢は益州(今四川省)地区の公孫叙政権と交戦していました。洞融は双方の勢力のちょうど間のポジションにいたため、彼の帰附は東漢にとって大きな喜びだったのです。光武帝はこのことを知って非常に喜んで、窦を凉州牧(官名)に任命し、詔書を発布して窦融を褒め称えました。詔書の中には「方蜀汉相攻,权在将军,举足左右,便有轻重」と書かれています。「窦融の勢力は東漢と益州の間にあり、彼がどちらに向かっても、双方の情勢を変えることができる」という意味です。後代の人はこの言葉から「挙足の重さ」という成語を使うようになりました。
つまり、二つの勢力にとって重要な人間(ちょうど間にいる人間)が足を挙げる、足を動かす、つまりは何らかのアクションを起こすことが容易に情勢を動かしうるということです。「轻重=重さ」であり、重要な地位の人間の行動には重みが伴うという解釈ができます。
✔︎ 聚精会神(jù jīng huì shén)…精神を集中する、一心不乱に〜する
解説:これも漢字から判断しましょう。
聚会…集まる、会合、集まり
精神…そのまま「精神」
精神(精神)が集まる(聚会)=精神を集中する、一心不乱に〜する
✔︎ 侃侃而谈(kǎn kǎn ér tán)…臆することなく堂々と語る
解説:「侃=雑談する」というのは少し難しく、辞書だと方言だと出てきます。
ちなみに「侃大山=とりとめもない会話をする」という慣用句がある通り、語る、ベラベラ話すといったイメージがあります。
二つ動詞を重ねると通常動作が軽くなるのですが「侃侃」は「話の筋が通っていて意気が盛んである」という意味になります。よって
意気盛ん(侃侃)に語る(谈)=臆することなく堂々と語る、と解釈できます。
まとめ
✔︎ 见多识广…経験豊富で知識が広い
✔︎ 见义勇为…正義のために勇敢に行動する
✔︎ 竭尽全力…全力を尽くす
✔︎ 津津有味…興味津々である、とても美味しそう
✔︎ 锦上添花…錦上に花を添える(意味:立派なものをさらに立派にする。美しいものにさらに美しいものを加える)
✔︎ 精打细算…細かくそろばんをはじく、綿密に計算する
✔︎ 精益求精…優れている上にさらに磨きをかける
✔︎ 举世瞩目…世界的に注目を集める
✔︎ 举足轻重…重要な地位にあり一挙手一投足が全体に影響する
✔︎ 聚精会神…精神を集中する、一心不乱に〜する
✔︎ 侃侃而谈…臆することなく堂々と語る
こちらのエクセルファイルを使って「単語帳メーカー」にてフラッシュカード をダウンロードすることが可能です。
今回紹介した成語を本気で覚えたい方はご活用ください。
ダウンロード方法はこちら↓
それでは今日はこの辺で!バイバイ👋