おしながきと前回の内容
前回は中国語の人称代名詞と動詞述語文について学習しました。まだ読んでない方はぜひ前回の内容が学習し終わってから今回の内容をご覧ください。

今回は中国語の指示代名詞と「AはBである」を表す“是”構文について学習していきましょう!以下が今回学習する内容となっています。
・中国語の指示代名詞
・“是”構文
また合わせてプライベート発音講座、毎週日曜日にやっている作文講座も興味があればご覧ください。
今回の話はPDFでもご覧いただけます。テキストのように印刷するなりしてお使いください。
中国語の指示代名詞
人称代名詞については第1回の講座で学習しましたが、今回は「これ、あれ」などを表す指示代名 詞を学びましょう。
まず中国語においては日本語における「こそあど」の「そ=それ」を表記する単語がありません。なので「这」や「那」で表されるということをまずは頭に入れて次の表を見てみましょう。

この内一番下の「些」がつくものは複数形で「これら/あれら/どれら」などと訳します。
また「些」 は複数のものを全体と捉えて訳すので具体的な数字を伴うもの「三些人=三人の人」などとは言えずこの場合は「三个人」と言います。
またこの指示代名詞には主に二つ使い方があります。
①:単独で名詞の代わりをする「これ、それ、あれ」など
②:修飾語として名詞の前に置く「このペン」「あの人」などの「この~」や「あの~」

この表を見てもらうと分かる通り、「これは~である」などと主語として指示代名詞を使いたいときは「这」単独でも「这个」でもどちらでも良いと分かります。しかし基本的に「这」「那」 単体が主語となるのは「是」構文(テキスト後半をチェック)の時です。例えば
・这是电脑。ーこれはパソコンです。
・那是桌子。ーあれは机です。
*「这个是电脑」「那个是桌子」も可
しかし「这」「那」単体は目的語の位置に置くことも修飾語として使うことも文法ルール上はで きません。目的語の位置に置いたり修飾語として用いたい場合は「这个」「那个」を使いましょう。
✖️我要这。ー私はこれが欲しい(目的語の位置)
✖️ 那人。ーあの人(修飾語の位置)
◎我要这个。ー私はこれが欲しい(目的語の位置)
◎那个人。ーあの人(修飾語の位置)
✖️哪是我的手机?ーどっちが私の携帯ですか?
◎哪个是我的手机?ーどっちが私の携帯ですか?
*「的」については(名詞句の連体修飾の「的」)を参照
“是”構文
「是 shi4」構文とは「AはBである」という言い方を表す表現になります。「是」も一種の動詞ですので第1回で出てきた動詞述語文と使い方は同じです。

例文
肯:老师是中国人。
否:老师不是中国人。
疑:老师是中国人吗?
*ここでは登場しませんが疑問文には他にも「是不是~?」と言う反復疑問文もあります。
①「不是」の「不」の声調は元々4声ですが後ろの音が4声の場合は2声になります。(「不是 bú shì」/「不看 bú kàn」/「不会 bú huì」など)
②否定表現には「不」と「没」の2種類がありますが、この「是」構文に「没是」と言う表現はありません。原則「不是=~ではない」の形で使います。
それでは今回の文法講座はこの辺で!繰り返しになりますが発音講座と作文講座も見てみてくださいね。(作文講座に関しては問題は全て無料で閲覧できますよ。)