中国語初級文法③

動作の重ね型

動詞の重ね型


前回は様々な助動詞、願望・意志・義務・必要について学びました。

まだチェックしてない方はチェックしてください。

さて今回は動詞の重ね型について学びましょう。

動詞の重ね型

動詞の重ね型は,動作の時間や回数が少量であることを表します。日本語訳にすると「ちょっと~する」と語気を和らげる訳し方になります。

怎么回事?你去看看吧。
 zěn me huí shì   nǐ qù kàn kan ba  
 何があったの?ちょっと見てきてよ。

这个问题需要考虑考虑。
 zhè gè wèn tí xū yào kǎo lǜ kao lu
 この問題は少し考える必要があるみたい。


試してみる意味合い


また発展して「ちょっと~してみる」と試して見る意味合いが生じるときもあります。

这个菜怎么样,尝尝就知道了。
 zhè gè cài zěn me yàng   cháng chang jiù zhī dào le
 この料理がどうかは試して見ればわかります。

老师说什么?你问问吧。
 lǎo shī shuō shén me   nǐ wèn wen ba  
 先生なんて言った?お前ちょっと質問してみてよ。


命令文


単一の動詞で命令文を表現するよりも、この重ね型を利用することで動作量の軽減になりますので、相手の負担を減らすという意味合いで丁寧な命令を作ることが来ます。

また、日常の動作に使用すると「気軽に~したり~したり」というニュアンスが生じます。

我把钥匙丢掉了。你帮我找找
 wǒ bǎ yào shi diū diào le   nǐ bāng wǒ zhǎo zhao  
 鍵を落としてしまったみたい。ちょっと探すの手伝って!

王经理!你休息休息吧!
 wáng jīng lǐ   nǐ xiū xi xiu xi ba
 王社長!ちょっと休んでください!

早晨起来跑跑步,做做操,对身体有好处。
 zǎo chén qǐ lái pǎo pao bù   zuò zuo cāo   duì shēn tǐ yǒu hǎo chù
  朝起きてジョギングしたり,体操したりすると,体によい。


動詞の重ね型の特徴

音の特徴

・ 1音節動詞AはAA
→『问问,听听,说说,讲讲,做做,看看找找』など
・ 2音節動詞ABはABAB
→『休息休息,考虑考虑,活动活动』など


2つ目の動詞は軽声で読みます。

了や一などの挿入成分の場所

すでに起こった事態を説明するときはしばしば「了」を入れますが、 中間にアスペクト助詞“了”を挟み,“A了A” “AB了AB”の形になります。

昨天我很累,在家休息了休息。
 zuó tiān wǒ hěn lèi   zài jiā xiū xi le xiū xi  
 昨日とても疲れていて、家で少し休みました。


また,重ね型の中間に“一”を挟んで“A一A”と言うこともあります。この場合の“一”は軽声“yi”です。ただし2音節動詞の場合は中間に“一”を挟むことはできません。

你叫他在外边儿等一等。
 nǐ jiào tā zài wài biān ér děng yī děng  
  彼に外でちょっと待っておくように言いなさい。


特殊な表現

まず最初に次の例を見てください。

多看看。
 duō kàn kan
 たくさん見る。

好好儿想想。
 hǎo hao ér xiǎng xiang  
 よく考える。


重ね型を使っているのにもかかわらず意味的には量が多いことを表しています。

これは少し重ね型の中で特殊な表現で、まだ起こっていない未然の動作を重ね型で表すと本来の動作の少量の意味合いが薄くなり、語気を和らげるニュアンスが強く表現されます。

さて今回は動詞の重ね型について勉強しました。ぜひマスターしてみてください。

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