中国留学

北京外国語大学ってどんな大学?現役北京外語生が解説する中国正規留学の話【中国正規留学を考えてる方必見!】

はじめに

muchimaro
muchimaro
皆さん初めまして!中国語系YouTuberのむちまろです!北京外国語大学中文学部に留学しており、香坂班27期生です。(現在は新型コロナウイルスの影響のため日本でオンライン授業を受けています。1~2年のときは現地にいました)

shu
shu
おお!むちまろさんじゃないですか!僕のブログに出ていただけるとは…wむちまろさんは確かハーフでしたよね?

muchimaro
muchimaro
そうです!ただ確かに母が中国人、父は日本人の日中ハーフなのですが、日本生まれ日本育ちで、留学前は家でしか使わないような簡単な中国語しか理解できず、読み書きもままならなかったです。高三のある時、実は元々日本の大学を志望していたのですが、自分の中途半端な中国語レベルを見かねて中国への留学を決意した次第です。

shu
shu
なるほど、そうだったんですね。さて、皆さん!今回はむちまろさんからあの北京外国語大学について話が聞けるみたいなので是非最後まで読んでくださいね。

北京外国語大学って??

本題に入る前に北京外国語大学がどのような大学なのかを説明していきたいと思います。

皆さん「北京外国語大学」と聞いて何を思い浮かべますでしょうか?

おそらく、「よく知らないなぁ…とりあえず外国語学ぶ大学なんだよね?」という方がほとんどだと思います。

それもそのはず、日本で知られている中国の大学といえば北京大学と清華大学くらいで、中国に興味・関心のない人はそれすらも知りません。

実は、北京外国語大学は中国では知らない人はいないほどの、由緒正しい歴史ある外国語大学なのです。高考(中国版センター試験)では上位0.11%〜0.50%の人しか入れない、いわゆる超エリート校です。図書館で中国人学生たちが勉強している様はまるで食事を三日抜いた人がステーキにがっつくかのよう。(笑)日本語学科に何人か友達がいますが、とにかく勉強への意欲が強く本当に優秀な学生ばかりです!

外国語学科の他にも国際商学院や国際貿易学院など、経済を学ぶ学部もあります。

今回はこの北京外国語大学の中でも、中文学部の中の「香坂班」という留学プログラムに着目していきたいと思います。

北京外国語大学「香坂班」に入るにはどのくらいの中国語力が必要?

 

これに関しては、正直全くできなくても大丈夫です。「香坂班」というのは日本人に向けて作られた特殊な留学プログラムで、1〜2年次は日本人のみのクラスで構成され、3〜4年次で他の国の人たちと混ざって勉強します。

 

授業はもちろん全て中国語で行われますが、先生方もとても丁寧にピンインから教えてくれますし最初は毎年ハーフの子が全部翻訳してくれるので「やべえ…何言ってるかさっぱり分からん…」となることはないです。ご安心ください!(笑)中国語力0でも入学できるというのが香坂班の強みなのです。

ただ、飛び級を考えている方や何も分からない状態が不安な方はある程度勉強しておいた方がいいと思います。同じクラスの純日本人の子達も最初は突然の他言語の授業についていくのに必死でかなり辛そうにしていました。私としては、先に予習のつもりで勉強しておくことをおすすめします。

他の留学生はHSK3級(HSK:漢語水平考試、世界共通の中国語資格試験)を取ってから入学しているので、日本にいる時点で3級を取得して1年次の1学期は自分のやりたい勉強に専念するのもアリです。

HSK日本実施委員会によると、3級のレベルは「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」と定められています。詳しくはこちらの公式ホームページをご参照ください!→http://www.hskj.jp/level/w_3/

ですので長くても半年で合格できるかと思います。周りが中国語全く分からない中、一足先にこうした資格を持っておくとかっこいいですよね!

入学試験について

入学試験の形式は2つあります。

一つは書類選考・小論文、もう一つは面接です。

書類選考では高校での内申点が見られますが、5段階評価中平均で3.1以上あれば通過できるので、普通に高校生活を送っていれば問題ないです。
それでは小論文と面接について、実体験を元に解説していきたいと思います。

小論文は何語?何を書けばいいの?

「中国の大学だから中国語で書かなきゃいけないんじゃ…?」と思う方いらっしゃるかもしれませんが、先ほど述べた通り香坂班は日本人専用の留学プログラムですので日本語で大丈夫です。

書く内容については留学への熱意や中国へ行ったらやりたいこと、これまで頑張ってきたことなどでいいと思います。ちなみに私は「中国語を学ぶことの重要性」について書きました。

また、日本の大学の小論文試験のように細かいところまでチェックされることはないです。「〇〇点以上で合格」といった基準もありませんし、そもそも点数はつけられないです。ある程度話の筋が通っていれば問題ないでしょう。ただ「400字詰め原稿用紙2枚程度」と指定されているので、どんなに短くても600字、長くても900字以内に収めるようにしましょう。

面接では何を聞かれるの?

どんな面接をされるか気になる人、多いのではないかと思います。

まず、面接も日本語で行われます。こちらも小論文同様、日本の大学の推薦入試のように身構える必要は全くないです。私が面接を受けたときは自分の家の住所や当日の移動手段など、「えっ、それ聞く…?」といった質問が多かったです。

あとは中国の人口はどれくらいですか〜など。もちろん、志望理由や将来の夢なども聞かれるのである程度事前に準備した方がいいですが、よっぽど日本語がおかしくない限り大丈夫だと思います。

近年応募人数が急増しているので念の為2020年度入学の後輩に聞いてみたところ、「想像以上に緩かった」「面接というより顔合わせ的な感じ」とのこと。今のところ面接の形式変更はないみたいですね。不安になる必要はないです!

まとめ

ここまで読まれた方の多くが「こんなに簡単に入学できるの…?」「こんなのズルじゃん!」と思ったかもしれません。実際私も最初は半信半疑でした。でも、結局は「入ってからどうするか」が重要だと思っています。本記事が少しでも皆さんの参考になれたら幸いです。

今回のまとめ!

①北京外国語大学は中国ではトップの外国語学校!

②中国語力0でも行けちゃうけど、辛い思いをしたくないなら事前に勉強すべし!

③小論文も面接も日本語です!決して難しくないので、安心して挑みましょう!

④一番大事なのは本人にやる気があるかどうか!

ご閲覧ありがとうございました!ほかに質問等ありましたら下記私のインスタのダイレクトメッセージにて随時質問を承っておりますので、お気軽にメッセージください!

むちまろさんのインスタ:https://www.instagram.com/whiteball888/

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