おしながきと前回の内容
前回は中国語の指示代名詞と“是”構文について学習しました。まだ読んでない方はぜひ前回の内容が学習し終わってから今回の内容をご覧ください。

今回は日本語ではよく「〜の〜」と似ていると言われる名詞句の連体修飾「的」について学習しましょう。以下が今回学ぶ内容です。
・連体修飾とは?
・日本語の「〜の〜」は中国語の「的」?
・「的」がつかない時
・「的」が省略可能な時
・「的」止めと語気を示す文末の「的」
また合わせてプライベート発音講座、毎週日曜日にやっている作文講座も興味があればご覧ください。
今回の話はPDFでもご覧いただけます。テキストのように印刷するなりしてお使いください。
連体修飾とは?
体現(主に名詞)を修飾する語を中国語では「定语」、日本語では連体修飾語と呼びます。連体 修飾語には形容詞やフレーズなどもなることができますが、それは追々学んでいくとして、ここで はまず名詞や人称代名詞が名詞を修飾する連体修飾語について学びます。
連体修飾の例⬇︎

中国語の「的」と日本語の「〜の〜」
上の表の例と合わせて他の定语の例を一旦中国語で見てみましょう。

このように見ると「~的~」は日本語の「の」のような働きをしていますが両者は細かいところでちょいちょい異なります。
よく日本人は「的」を使いすぎだと言われますが初級の段階では「名詞(または人称代名詞)」が「名詞」を修飾するケースに至っては、困ったらとりあえず「的」を使っておけばOKぐらいに覚えておくのもいいでしょう。
「的」がつかないとき、省略しても可のケースに関しては次項で見ていきます。
「的」がつかない時
ここからは「的」がつかないケースに関して見ていきます。「的」が省略可能な時と違って原則 「的」を入れてはいけないので注意してください。(意味などが変わるため)
まず先ほど見たように「的」は「学校の本」や「会社のパソコン」はいわば「所有」を意味しています。
学校が所有してる本、会社が所有しているパソコンなど名詞が名詞を修飾する際の「的」は所有を表すと言うことを抑えましょう。
しかしながら以下表のような組み合わせでは所有ではなく「属性」を表していると解釈されるため、後ろの名詞との結びつきが強く,“的”を用いません。

中には「的」を入れるか入れないかで意味が大きく異なるものもあるので更に注意が必要です。

「的」が省略可能な時
人称代名詞が名詞を修飾していて,その名詞との間に「親族名称・人間関係・所属先」という関係がある場合,普通“的”は省略されます。ただし“家”を除き,所属先を表す名詞と結びつく人称代名詞は普通は複数形に限られます。(我们公司,你们班など)

「的」止めと語気を示す文末の「的」
修飾を受ける名詞が何かが文脈によって明らかである場合は,その名詞を省略して,“〜的”の形で 名詞性成分を作ることがあります。この表現では「的」の後ろの名詞を省略して書きます。

また文末に「的」が使われている文章を見かけることがありますが、この「的」は自分の考えや推測をはっきり相手に伝えるために使われます。
なくても文章としては成立しますが、文末の「的」がないと断定の語気がなくなり、自分の主張や考えが弱くなるという特徴があります。
この「的」は助動詞の「会」、副詞の「一定」とよく一緒に使われます。(以下参照)
例1:今天她一定会来的。(今日彼女はきっと来るはずだ。)
例2:他的话,一定会帮我做的。(彼ならやってくれるに違いない。→私を手伝ってやってくれる)
例3:孩子一定会高兴的。 (きっと子供は喜びます。)
それでは今回の文法講座はこの辺で!繰り返しになりますが発音講座と作文講座も見てみてくださいね。(作文講座に関しては問題は全て無料で閲覧できますよ。)