痔瘻

痔瘻体験談・大変な事と工夫

痔瘻という悪魔との戦い

この記事を読んでいる皆様は、私と同じ痔瘻を患っているのでしょうか。はたまたその一歩手前で、日々お尻の痛みに悩まされているのでしょうか。

悲しいことに肛門周囲膿瘍に合計3回かかった後、2022年10月、ついに痔瘻と診断されました。普通に座れない・歩いても痛い・排便が怖い…etc、肛門周囲膿瘍や痔瘻になってしまうと日常生活に多大な影響を与えてしまいます。

私自身も他の方のブログなどで痔瘻の体験談を拝見し、時に役立ち時に励まされこともありました。私も同じ悩みを持つ方々に参考になればとここに体験談を残しておきます。

痔瘻手術の入院・シートン法の体験談痔瘻の手術を2回経験しました 痔瘻になって良いことなんか一つもない!皆様こんにちは、管理人のShuです。 前回の記事では痔瘻の体...

↑合わせて痔瘻入院・シートン法体験談の詳細も一読ください。

テーマ:痔瘻体験談・大変な事と工夫(苦労する点やそれに対する対処法、便利グッズを紹介します。)

痔瘻発症時期の経緯

2022年10月:肛門周囲膿瘍→切開手術→その後痔瘻と診断
2022年12月08日:①4泊5日入院→痔瘻手術(シートン法)
2023年01月12日:②4泊5日入院→痔瘻手術(シートン法)

2022年10月_肛門周囲膿瘍

私は2018年2月、2022年3月にも肛門周囲膿瘍を経験しています。当時はお尻の腫れと40度の高熱を発症し、病院に駆け込みすぐに切開手術を受けました。今回は3回目に当たりますが、すぐさま違和感を感じ早めに病院で切開手術を受けました。(発熱は避けられました)

2022年11月_痔瘻診断

切開手術を受けた病院にて経過観察を行ったところ、痔瘻と疑われる箇所が複数あり、触診やCT検査を経て痔瘻が確定となりました。すぐに手術を受けたいと言ったところ、少々私の腸に問題があり、総合病院にて治療を受けるようにと紹介状をいただきました。

2022年11月_入院確定

東京新大久保にある山手メディカルセンターにて外来診察を行い、痔瘻箇所が3つほどあると診断を受けます。血液検査、MRI検査等を経て12月に入院と手術を受けることになります。

2022年12月_入院+シートン法手術

同病院にて4泊5日の痔瘻手術を受けました。これから手術を受ける人のために細かな体験談はまた別記事にて書きますが、ここでは概要だけ書いておきます。

日程:12/08~12/12(4泊5日)
費用:8万6千円(3割負担+限度額証明あり)

1日目:入院手続き、患部の除毛(看護師さんがやってくださいます。)
2日目:午前手術、午後はずっとベットで安静(トイレも尿瓶にします。)
3日目:行動制限がなくなります。(トイレもシャワーも行けます。)
4日目:完全に暇です。
5日目:無事退院。

無事に退院し、終わった!と思いたかったですが、シートン法では手術を受けてからが本格的な治療開始です。肛門周りにゴム紐が3つ入っており、また肛門左横に大きな開放創がぽっかり開いていることからメンタルもかなり落ち込みます。(グロテスクなんです…。)

ただ…残念なことに痔瘻が陰嚢(金玉袋)まで進展してしまっていました。その部分は取りきれておらず、陰嚢と会陰部(肛門と陰嚢の間)に痛みが残ってしまうという事態になりました。

2週間ほど抗生剤で様子を見ましたが全くよくならず、また陰嚢の膿が入っているであろう辺りを押すとガスと水分が出るような音がすることから、もう一度手術を受けることになります。

2023年01月12日_2回目の入院

先の症状でフルニエ壊疽という病気が疑われたため非常に心配になり、1ヶ月しか経っていませんが再度手術を受けることになりました。日程や費用は同じです。

日程:2023/01/12~01/16(4泊5日)
費用:8万6千円(3割負担+限度額証明あり)

1日目:入院手続き、患部の除毛(看護師さんがやってくださいます。)
2日目:午前手術、午後はずっとベットで安静(トイレも尿瓶にします。)
3日目:行動制限がなくなります。(トイレもシャワーも行けます。)
4日目:完全に暇です。
5日目:無事退院。

2回目の入院で、しかも前回と全く同じ段取りで手術を行ったので、今回の入院生活はとてもスムーズでした。入院生活に関しても別記事にて詳しく書きたいと思います。→痔瘻入院・シートン法手術に関する記事を更新しました

痔瘻の辛いところ

これから半年以上はかかりそうな痔瘻との戦い…..一体どんなとことがきついのでしょうか?私個人が現在経験している大変なポイントを紹介します。

  1. 普通に座れない
  2. ガーゼやナプキン交換が手間
  3. 滲出液・膿による下着汚れ・臭いが気になる
  4. お風呂やシャワーにこまめに入るのが大変
  5. 外食ができない(椅子の関係で)

①普通に座れない

なんと言っても一番辛いのはこれです。普通に座れません。

公園のベンチのような硬い椅子はもちろん、飲食店のソファでも無理です。とにかく患部(肛門)を圧迫するような場所には痛くて座れません。そのため外食や外へ遊びに行くこともできません…。(治療が進んで2ヶ月ほど経てば座れると思っています)

活躍するのは当然「円座」です。椅子に座る時には絶対必要になりますので、まだ持っていない人はいますぐ買いましょう。私が使っている円座を二つ紹介しておきます。

↑最初に買った円座で、値段も3000円とお手頃です。座っても弾力が強く、体重が重くても潰れません。口コミでも痔瘻や肛門周囲膿瘍の方々のレビューが多く、機能の高さに信頼感があるため購入しました。非常におすすめです。

↑2回目の入院後に買った円座です。私の場合、陰嚢(金玉袋)あたりに進展しまったので、先の完全楕円形だとそこにちょうど当たってしまうという欠点がありました。この円座では前方が開いているので陰嚢にも当たらず、また入院先の病院の貸し出し円座と一緒だったので購入しました。値段は6000円ほどと先ほどの2倍ですが、さらに楽になりました。

②ガーゼやナプキン交換が手間

二つ目は手術後の滲出液(しんしゅつえき)の処理です。痔瘻中は膿が常に出てくるので下着が汚れ、手術をしても今度は滲出液で下着が汚れます。そのためお尻にガーゼを挟んだり、ナプキンをしたりして対処するのですが、その交換が手間です。

大体私の場合は起床後、排便後、昼ご飯後、夕方、お風呂後など少なくとも5回は1日で交換するようにしています。ガーゼの場合はすぐに滲出液で汚くなるのでこまめな交換をしないと不衛生ですよね。

ちなみに、滲出液は傷を負った後に出てくるジュクジュクした液体で、絆創膏を早めに剥がしたりすると見えるあのよくわからない液体のことです。滲出液は傷を治す成分が含まれていることから、シートン法手術後にガーゼに付着する液体は膿ではなく滲出液です。(多少膿もあると思います)この滲出液で下着やその上のズボンを汚さないためにガーゼが必要になります。

私の場合は滲出液で肛門部分のお尻同士が常に擦った状態になるのが嫌なので、ガーゼを常に挟んでいます。ナプキンだと垂れる滲出液を受け止める形になり、肛門表面は常に滲出液でぐちゃぐちゃになります。なので、個人的にはガーゼがおすすめです。

↑愛用している医療用のガーゼです。こちらも病院でもらっていたのを自分で購入しました。大きさは広く滲出液を吸ってくれる『30cm*30cm(200枚)』です。お尻に挟みやすいように折ってから排便後や入浴後に挟みます。

③滲出液・膿による下着汚れ・臭いが気になる

3つ目は上のガーゼでも書きましたが滲出液・膿による下着汚れ・臭いが気になる点です。いくらガーゼを挟んだとしても、その上にあるズボンやパンツにはどうしても匂いがついてしまいます。肛門という部分でもあり、匂いは少し嫌なものです。

ガーゼを定期的に交換することはもちろん、できればウォシュレットではなくシャワーで患部をこまめに洗うのがベストでしょう。私も起床して朝の排便後に半身浴に浸かり、患部を洗う+血流を良くして治りを早くすることを心がけています。

④お風呂やシャワーにこまめに入るのが大変

4つ目はお風呂やシャワーにこまめに入るのが大変であるという点です。先ほども肛門患部を清潔に保つためにガーゼの交換とこまめなシャワー・入浴をしていると書きましたが、これがやはり少し大変です。

私は、朝の排便後は必ずシャワーと半身浴に入っています。理由はウォシュレットだけだと、十分に便が拭き取れず、またペーパーで強く擦ることも厳禁だからです。便が少しでも患部付近に残ってしまうと、そこからヒリヒリ・ジンジン・ズキズキとした痛みが長時間続くので、必ず朝は肛門患部を洗うようにしています。

シャワーだけでなく半身浴もしているのは、シャワーだけだと患部を刺激する場合があるからです。シャワーの水圧では時に少し痛みを感じる場合があるので、優しくシャワーで洗い流した後に、半身浴でシャワーではとどきづらい場所も流してあげるようにします。

私は一人暮らしなので自由に入れますが、家族がいる方や友人と同棲している方などは入る順番や水道代に気を遣ってあげてください。患部を洗う目的がある以上、お風呂の順番は最後になりそうですね…。

⑤外食ができない(椅子の関係で)

5つ目は外食、または外に遊びに行けないという点です。少しスーパーに行くぐらいなら平気ですが、外食などは店舗の椅子が硬い場合が往々にしてあるので怖くて行けません。

ただ、患部の治療が進んで来れば徐々に円座なしでも座れるようになるはずなので、手術後2ヶ月ほどは我慢です。円座を持っていければ、手術1週間後ぐらいから外食はできそうです。しかし、トイレの問題や、ガーゼ交換の問題などもあるため、すぐに外食はやめた方が良いでしょう。(早く回転寿司に行きたい)

これがあれば少し便利?痔瘻便利グッズ

ここまでで、「円座」と「ガーゼ」を紹介しました。ここではさらに私の日常生活の中で非常に助かっている便利グッズを紹介します。

  1. IKEAの椅子…POÄNG ポエング
  2. 携帯ウォシュレット
  3. 赤ちゃんのお尻拭き

IKEAの椅子…POÄNG ポエング

まずは意外な椅子からの紹介です。IKEAで購入できる『POÄNG ポエング』です。値段は大体10,000円です。

POÄNG ポエング

*画像クリックでIKEAの公式ページへ飛びます。

こちらの椅子の良いところは、座るときに「骨盤が主」になる点です。患部が押されるのではなく、腰をベースに座るタイプの椅子なので痔瘻でも痛くありません。

元々この椅子は痔瘻になる前から持っていたのですが、痔瘻になってからは唯一長時間座れる椅子となりました。IKEAの同じ商品じゃなくても、柔らかいロッキングチェアのような似たようなタイプの椅子を探してみるといいでしょう。(ただし、椅子から立ち上がるときは少し痛いです。

携帯ウォシュレット

2つ目はTOTOの携帯ウォシュレットです。値段は8000円ほどで、Amazonで購入可能です。

私の家にはウォシュレットがついていないので、この携帯ウォシュレットがとても役に立っています。大体500mlぐらいで30秒ほど噴射できます。家にウォシュレットがあるという方でも購入しておいて損はないでしょう。職場や学校などに持って行けば、大活躍すると思います。

レビューでは強度が弱い、噴射時間が短いといった意見も散見されますが、痔瘻のような肛門の病気にはそのぐらいがちょうど良いです。私の場合は排便後、携帯ウォシュレットで30秒、次に紹介するお尻拭きで便を拭き取るという対処をしています。

注意としては、使うときに水を補充する必要があるため、外で使用する場合は給水用のペットボトル水500mlも一緒に携帯しなければならない点です。トイレに行くときは、水を入れてから行くか、500mlの水も一緒に持って入るようにしましょう。

赤ちゃんのお尻拭き

最後は薬局で購入可能な、赤ちゃんのお尻拭きです。ポイントは「トイレに流せて、コンパクトで、肌に優しい」タイプを購入することです。

肛門は非常にデリケートな部分なので、使う商品もそれに適したものでなくては行けません。赤ちゃんのお尻拭きであれば、元は赤ちゃんに使い物ですから、その分肌に優しい成分が使われているはずです

ムーニーのお尻拭きはトイレに流せるのもポイントが高いです。外出時などでペーパーだけではふき取りが心配、という方でもお尻拭きを持参すればそのまま流せて持ち帰らずにすみます。またパッケージが比較的コンパクトなため、持ち運びも便利です。

前述の通り、私は排便後、携帯ウォシュレットで30秒、お尻拭きで便を拭き取るという対処をしています。お尻拭きは補助として使い、残りの便を優しく拭き取るような形で使用しています。それでもどうしても残便感がある場合は諦めてシャワーで流しています。

痔瘻は大変…でも。

痔瘻になるとこれまで出来ていたことが全くできなくなります。気軽な外出、激しい運動、友人との外食など、『無理すれば行けるけど怖くて行けない』という場面が多くなってしまいます。

そうはいっても、しっかり手術を受けて排便管理を気をつけて、日々肛門を清潔に保とうと努力すれば時間が必ず解決してくれるはずなので、完治を楽しみにしながら今後付き合っていきます

今回は『痔瘻体験談・大変な事と工夫』というテーマで書きましたが、次回は痔瘻の入院の詳細、そしてシートン法について書こうと思います。痔瘻持ちの読者の方々に参考になれば幸いです。それではまた次回!

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