痔瘻

痔瘻手術の入院・シートン法の体験談

痔瘻の手術を2回経験しました

痔瘻になって良いことなんか一つもない!皆様こんにちは、管理人のShuです。

前回の記事では痔瘻の体験談と日々困っていること、また工夫していることや便利グッズを紹介しました。まだ読んでいない痔瘻の方々がいれば一読していただけると嬉しいです。

痔瘻体験談・大変な事と工夫痔瘻という悪魔との戦い この記事を読んでいる皆様は、私と同じ痔瘻を患っているのでしょうか。はたまたその一歩手前で、日々お尻の痛みに悩ま...

さて、今回は題名にある通り『痔瘻手術の入院、シートン法』について書いていきます。この記事を読むことで以下のような体験談を知ることができます。

  1. 手術に至るまでの過程
  2. 入院の段取りと流れ
  3. かかった費用
  4. 手術時の痛みと大変なところ
  5. 手術後の痛み
  6. シートン法と患部の様子
  7. 入院時にあると便利なもの

⑥の患部の様子では写真を一部掲載します。グロテスクかつデリケートな部分のため、肛門全体が映らないように傷口だけ載せておきます。閲覧にはパスワードを入力する必要があります。いきなり写真が出てきたりするわけではないのでご安心ください。合わせて、患部の様子を描いた簡易的なイラストと、どの箇所にゴムが入っていて、どのくらいの傷ができているのかといった説明をしていきます。

①:手術に至るまでの過程

痔瘻は、わかったら即日手術!というわけにはいきません。そういうこともできるのかもしれませんが、私の場合は10月〜12月にかけて以下の検査を行いました。

  • 触診
  • 血液検査
  • CT検査
  • MRI検査

触診と血液検査は普段の診察でも行えます。CT検査とMRI検査の日程を合わせるので少し時間がかかりました。『すぐに手術してくれよ…』と思う気持ちはありましたが、膿がどこまで進展していて、どの手術方法を取るべきかを医師にしっかりと判断してもらう必要があるので早く治したい人は早めに行いましょう。CT検査もMRI検査も3割負担ありで大体10,000円ぐらいでした。

②:入院の段取りと流れ

手術日程が決まったらいよいよ入院です。入院当日の流れや、入院中の過ごし方や必要なものは事前に病院から説明がありますが、ここでは私の場合を載せておきます。

1日目:病院到着、PCR検査、入院手続き→病棟とベットに案内され、その後手術部位の除毛をしてもらいます。(看護師さんがやってくれます。痛みはありません。)

2日目
午前:朝ご飯は抜きで、水はOKです。午前10時に手術室に呼ばれ、準備をします。点滴、腰椎麻酔を行なってから手術開始です。手術時間は20〜30分ぐらいで、病室に帰るまでは1時間ぐらいかかります。手術中の痛みは全くありませんが、腰椎麻酔はかなり痛いです。

午後:手術後は絶対安静なので2時間は仰向けをキープしてじっとしています。2時間経つと横向きに寝るのはOKになりますが、身体を起こしたり、立ち上がったりしては行けません。寝たまま水をたくさん飲み、術後5時間以内に尿を出すように頑張ります。「尿が出ない場合は、尿道に管を入れられる」と聞き、焦って水をがぶ飲みしました。

3日目:朝の診察で先生が来てくださり、手術内容と現在の傷の状態を説明してくれます。それが終わると自力で色々と活動が可能です。といっても、何もやることがないので暇です。

4日目:完全に何もやることがありません。看護師さんが定期的に血圧と体温測定に来てくれます。

5日目:午前に退院です。

私は2022年12月初旬と、2023年01月初旬の両方で全く同じ流れの手術を受けました。期間は4泊5日です。病院では「円座」「氷枕」「ガーゼ」などをお借りしましたが、「冷えピタ」「氷のう」などは借りることができませんでした。私は暑がりなので、病院の温度が暑く感じ、扇子を持って行くべきだと後悔しました。

*人によっては10日間の入院、14日間の入院など幅があります。痔瘻の複雑さや持病などによって変動すると思います。

③:かかった費用

  • 入院費/手術代:86,000円
  • CT検査:10,000円
  • MRI検査:10,000円
  • Wi-Fi代:7,000円
  • 雑費:4000円

入院費/手術代は、3割負担+限度額証明ありの値段です。限度額証明とは限度額適用証明制度のことで、世帯の所得に応じて一月にかかる医療費に上限が設けられる制度です。入院が2週間以上かかる、色々と検査代金が重なったなど、医療費が高額になってしまってもその限度額以上は支払う必要がなくなるという大変ありがたいものなので、申請できる人は痔瘻手術前にしておきましょう。

CT検査、MRI検査は前述の通りです。ちなみに入院は2回ですが、CT、 MRI、血液検査は初めの1回のみです。1回目の手術と2回目の手術の間が短かったので、再検査不要と判断されました。

Wi-Fi代は7000円かかりました。レンタルモバイルWi-FiでAir-Wifiという会社のものを借りました。「Wi-Fiってこんなするの?」と思いましたが、入院期間中は助かりました。入院5日前には申請して、自宅に届けてもらいましょう。(病院には有線LANがあるようでしたが、デバイスが複数あるのと、使い方がよくわからなかったのでモバイルwi-fiにしました。)

雑費4000円は適当です。ジュースであったり、着替えを入れるポリ袋であったり、汗拭きシートであったり、用意はガッツリしていくタイプなのでそこそこ費用がいきました。

手術時の痛みと大変な部分

手術の流れは以下の通りで、それぞれについて話していきます。

  1. 点滴
  2. 腰椎麻酔
  3. 手術

点滴について

普通の点滴です。私は血管が見つかりづらいタイプなので毎回ここで苦労しています。拳に打ちましたが、点滴は指の先に近いほど神経が多いのか、結構痛かったです。手術後2時間ぐらいまで点滴は刺さったままの状態になります。

腰椎麻酔

いわゆる下半身麻酔です。はっきり言ってめちゃくちゃ痛いです。針が刺さる瞬間はそこまで痛くありませんが、腰に麻酔を注入する時にグ〜っと圧痛がします。1回目はかなり悶絶しましたが、2回目の手術時は覚悟ができていたのでそこまで痛くなかったです。

手術

腰椎麻酔が終わるとうつ伏せになります。下半身は痺れを感じますが、全く感覚が消えるわけではなく、触られたりしている感覚はありました。手術時の痛みは全くありませんが、肛門を広げられているときは少しお腹が張って苦しいです。止血のために患部を焼きながら行うので、焦げ臭い匂いを嗅ぎながら手術を受けました。

この中で大変なところは間違いなく『腰椎麻酔』でしょう。腰を丸めて、腰の骨の間に注入するのですが、この時の圧痛が半端なかったです。ただ、前述の通り、2回目の手術時にはそこまで痛みを感じませんでした。どれくらい痛いのか知っていることは大事ですね。

手術後の痛み

手術後の痛みは、おそらく最も個人差が出る部分だと思います。

私の場合、手術日は麻酔が効いているので痛みを感じませんでしたが、術後1週間は痛み止めが切れるタイミングにかなり痛みを感じました。最も痛みを感じるのは「起床後」「朝の排便後」です。前日夕飯に飲んだ痛み止めが切れて起きるわけですから当然ですよね。

具体的な痛さですが、ズキズキとした激しい痛さが姿勢に関係なく襲っておきます。厄介なのは“姿勢に関係なく”という所で、寝てても痛いのです。朝の排便はとても怖く、排便時には痛みへの我慢を強いられることになります。

排便時の痛みですが、決して「出す時」が痛いわけではありません。私は腸が弱く、故に下痢気味、便が柔らかくなりやすいので、排便後に便がどうしても肛門・直腸付近に残り、それが炎症を引き起こします。これが“ズキズキ”という痛さにつながっていきます。

「いや、ならちゃんと拭けばいいじゃん」と思われそうですが、痔瘻手術後に便を完璧に拭き取るためにお尻を強く拭いたり、ウォシュレットを何分も行うのは絶対に厳禁です。出血しますし、何より痛いです。なので、多少ペーパーに黄色が残っても妥協して終わらせる必要があるのです。

とは言っても、上の話は入院中の話で、自宅では朝の排便後にシャワー・入浴を行えますので痛みは軽減可能です。実際退院後に、朝排便後入浴を行ったところ、上記のような悩みは解決されました。痛いのは「起床後」だけになったわけです。

『本当に綺麗な便は、ペーパーで拭いても付かない』と聞いた時は非常にビックリしました。私は幼い時から、何度もお尻を拭いてしまうタイプだったからです。もし読者の方で、同じように何度拭いてもペーパーに便が残ってしまうという方がいたら、ぜひ無理せずに排便後のシャワーまたは入浴を行ってください。

ちなみに、私の場合は継続的な痛みが強いので、術後3週間経っても痛み止めは必須です。ロキソプロフェン(痛み止め)、レバミピド(胃痛対処)、トアラセット(痛み止め)の3つを毎食後に一錠ずつ服用しています。

シートン法と患部の様子

ここではシートン法と患部の様子を紹介します。

痔瘻手術にはいくつか種類があるようですが、私の場合はシートン法が選択されました。シートン法についてはこちらの説明が一番わかりやすいので、知らない方は一読して見てください。

さて、私の場合ですが、1回目の手術でゴム紐が3つ、2回目でさらに3つと合計で6つのゴム紐が肛門を巡っています。

肛門の状態簡易図

①が陰嚢側、⑥が腰側です。

①〜③は2回目の手術で、④〜⑥は1回目の手術で通した部分です。大きめ穴は大きな開放創で、ポッカリと大きな穴が空いている状態で、かなりグロテスクです。直径1cmほどあり、深さは3mmほどあります。

私の場合、痛みを感じるのは画像③の穴のみで、他の穴には痛みを感じません。ただ便を拭くときには指が紐に引っかからないよう気をつける必要があります。だからこそシャワー・入浴が効果的です。

私は3日おきぐらいに患部の写真を撮り、メモを残しています。新しく開けた①〜③の穴はこれから経過を観察しますが、④〜⑥の部分(特に④)は1ヶ月でだいぶ良くなりました。

傷口の写真

当記事を読んで下さっている方のために、傷口の写真を公開します(上の④に該当する穴の写真)。以下のURLにアクセスし、パスワード(0001)を入力して閲覧して下さい。そこそこグロテスクなので、閲覧は自己責任でお願いします。

この写真はデリケート部位のものであり、非常に個人的なものです。本人の許可なく他SNS媒体にアップロードしたり、複数人でふざけ半分で閲覧するようなことは絶対にやめて下さい。痔瘻手術後の開放創はかなりショッキングで、精神的にダメージを受けます。「こんな大きな穴大丈夫なのかな?」と心配になる方もいると思うので、そのような方のために前例として載せてあります。ご理解のほどよろしくお願いします。

入院時にあると便利なもの

最後に、痔瘻入院時に持って行った方が良いものを紹介します。入院時に病院側から持ってきて下さいと言われるものもありますが、それプラスで便利だったものを紹介します。

  1. モバイルWi-Fi
  2. ポリ袋
  3. 赤ちゃんのお尻拭き
  4. ストロー
  5. 扇子

モバイルWi-Fi

病院によって違うと思いますが、私が入院したところはフリーwifiがなかったのでモバイルwifiを持っていきました。入院時は痛みも相まって何もできないので、大体の人は携帯でYoutubeを見たりして過ごすと思います。モバイルwifiがないと通信量が悲惨なことになりますし、速度制限がかかってしまうと不便なので必ず持っていきましょう。

私が借りたのはAiR-WiFiです。申し込みをして次の日に自宅に届けてくれました。料金は端末代+事務手数料で7000円です。短期のみの契約だったので、退院後すぐに返却しました。

ポリ袋

匂いのある着替えを入れたり、下着を入れたり、使い終わったガーゼを入れたりと様々な場面で活躍してくれます。入院時はぶっちゃけ看護師さんに言えばポリ袋はもらえそうですが、私は日常的によく使うので自分のを持っていきました。脱いだ下着や交換したガーゼの入れ場所がなく、カバンやポッケに直接入れるなんてことがないようにポリ袋はなるべく持っていきましょう。(100均の100枚入がおすすめ)

赤ちゃんのお尻拭き

病院には当然ウォシュレットがありますが、その後はペーパーで水気を取るしかありません。スムーズに便がペーパーで取れない場合、何度もお尻を拭く羽目になってしまい非常にお尻に良くありません。お尻拭きがあれば優しく便を拭き取ることが可能で、かつちょっとしたガーゼ交換時にも滲出液・膿の拭き取りに役立ちます。ムーニーマンの赤ちゃん用お尻拭き_トイレに流せるタイプがおすすめです。

ストロー

これは病院から説明があると思いますが一応書いておきます。手術当日は腰椎麻酔を打つため、午後は基本寝たきりです。しかし、麻酔を身体の外に出すために尿をする必要があり、たくさん水を飲むように言われます。寝たまま頭だけを上げて水を飲むのは苦しいので、ストローがあると便利ですよ。

扇子

私のような暑がりは、病院内の適正温度でさえ暑く感じます。なんなら同部屋の他の患者さんもしきりに看護師さんに暑さを訴えていました。寒いのは着ればなんとかなりますが、暑いのはどうしようもないので、うちわ・扇子を持っていきましょう。一応私はアイスノン(氷枕)を借りることができましたが、3時間おきぐらいに交換してもらうのも気が引けてしまったので扇子を持っていくべきだと後悔しました。

痔瘻は大変…でも。

痔瘻になるとこれまで出来ていたことが全くできなくなります。気軽な外出、激しい運動、友人との外食など、『無理すれば行けるけど怖くて行けない』という場面が多くなってしまいます。

そうはいっても、しっかり手術を受けて排便管理を気をつけて、日々肛門を清潔に保とうと努力すれば時間が必ず解決してくれるはずなので、完治を楽しみにしながら今後付き合っていきます

痔瘻の入院・シートン手術は、「手術後が大変」というところがネックです。これからも長い戦いになりそうです。

今回は『痔瘻手術の入院、シートン法』というテーマで書きましたが、痔瘻持ちの読者の方々に参考になれば幸いです。それではまた次回!

 

ABOUT ME
SHU
現役東京外大生がお送りするShuBlogは中国語学習者に向けたコンテンツを発信しています。他にもTwitter、Youtube、Instragram等でも積極的に活動していますので是非覗いてみてください。