前回の続きです
前回は言語学習者が絶対に意識すべき【脳内占有率】に関して書かせていただきました。今回はその記事の続きとなりますのでまだチェックしてない人はチェックしてください。
さて今回は【脳内占有率】と同じぐらい大切な、というより【脳内占有率】を最大限に高めるために必要不可欠な考え方である【コンセントレーション】についてお話します。
カッコつけて横文字使ってますが、ようは【集中力】ですw
コンセントレーションとは
集中力は英語で「concentration」です。これを単純にカタカナ表記したのが「コンセントレーション」です。
実は前回の【脳内占有率】に関して書いた際に、ようはその言語に触れる時間を増やすことが占有率を増やすことにつながりますということを書きました。
しかし、では単純に、1時間中国語に触れた人と、3時間中国語に触れた人では、3時間のほうが脳内占有率が高いかと言ったら、実は必ずしもそうとは言えません。

え?単純に触れる時間を増やすだけじゃだめなの?
そうです。何の考えもなしにただ時間を増やしただけではあまり意味はありません。例えば、次のような例では学習効果はほとんどないでしょう。
✅何かしながら動画を適当につけておく(意識して聞かない)
✅筋トレしながら音楽感覚でリスニングを聞く(集中は筋トレに)
✅日本語の本を読みながら、バックグラウンドとして中国語の動画や音楽を流す
上の例に共通するのはすべて「意識して/集中して、中国語に触れていない」ということですね。このような方法では脳内占有率が上がることはほとんどないでしょう。
脳内占有率と密接な関係
コンセントレーションは脳内占有率と非常に密接な関係にあります。
例えば、皆さんは日本人ですが、では通勤中の電車やバスの中で本を読んでいるとしましょう。そこで隣の人達がおしゃべりをしているとします、ここでの声の大きさは一般的な声とし、決してうるさい迷惑な乗客を想定しているわけではありません。
こんな時、電車を降りた後「隣の人たちが何を話していたか教えてくれませんか?」と言われたら、皆さんは答えられますか?
おそらく無理でしょう。答えられたとしても「○○の話かな?」程度で、ほとんど内容は頭に入っていないはずです。
母国語の日本語でさえ、集中を傾けずに聞いたもの見たものというのは脳内に残らないんです。
このようにコンセントレーションは脳内占有率と深く関わっており、外国語ならなおさら集中力を持って聞かないと脳内にすら入ってこず、認識する必要のない雑音として流れていってしまうのです。
逆に言えば、集中してその言語に触れることができれば自然と脳内占有率を上げることができるのです。ここまでがシンプルな考え方です。
聞き流しは無意味?

でもスピードラーニングとかって聞き流し学習をうたってるよね?あれはどうなの?
こういった意見に対して、スピードラーニングに代表される聞き流し学習は無意味である、と多く言われており、私も「聞き流し」の効果はほとんどないと考えています。
理由は先ほどの「コンセントレーション」とやはり考えが同じで、集中せずに聞いたもの・見たものというのは認識できない「雑音」として処理されますので、そもそも脳内占有率に結び付きません。
聞き流し学習というのはその名の通り、聞き「流し」なので、脳内占有など夢のまた夢状態です。
短い時間でも良い?忙しい方へ
実は【脳内占有率】の記事で、触れる時間が大切と書きましたが、短い時間でも100%の集中力を費やすことができれば十分な効果が期待できます。ですので
①ダラダラと3時間中国語に触れる
②超集中して30分中国語に触れる
この二つだと案外②のほうが学習効果は大きいのです。もちろん3時間100%の集中で中国語と向き合うのがベストなので、時間が取れる方は頑張りましょう。
しかし1日で何時間も時間が取れない方は多いと思います。他に勉強することがあるかもしれないし、家事をやらなければいけないかもしれないし、仕事に追われている方もいるでしょう。
こういった人はまずは脳内占有率よりも今回紹介した「コンセントレーション」をぜひ意識してください。

ようは集中してやれってことでしょ?w
はいwそうです。なんとなくやっても絶対に【脳内占有率】はあがりません。言葉の通り【集中して脳内を中国語で占有させる】こうした意識を常に持っておくことが重要なのです。
伝わづらいですがただの「集中」とは少し違います。集中して中国語で脳内を満たす意識です。難しい技術ですし、初級段階ではほぼできませんが、このコンセントレーションができれば脳内占有率もあげることができるので結果としてネイティブのマインドに少しでも近づきます。
ぜひ知識だけでいいので知っておいてください。
まとめ
・コンセントレーション=集中を最大限意識
・聞き流し学習は無意味
・コンセントレーションで脳内占有率をあげる
・実は時間が長ければ良いと言うわけではなく、短くても良い
では今回はこの辺でバイバイ👋